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記事: Story|オガトレ×阿部健人さん(鍼灸指圧師 駅前潮見治療院 院長)対談

Story|オガトレ×阿部健人さん(鍼灸指圧師 駅前潮見治療院 院長)対談

Story|オガトレ×阿部健人さん(鍼灸指圧師 駅前潮見治療院 院長)対談

今回のゲストは、鍼灸師として体やこころの不調を治療する「駅前潮見治療院」の阿部健人さん。体の内側から根本的に治す東洋医学の考え方を軸に日々、患者さんと向き合っています。

気仙沼出身で、オガトレとは高校の同級生という間柄。人の体を扱う同業の2人は、ライバルであり、良き友人。過酷な修行時代や患者にかける思いなど、同業同年代の2人だからこそ共感し合える、熱い対談になりました。

■鍼灸師になったきっかけは父

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オガトレ:高校の時はあんまり話さなかったよね?

阿部:そうだね。でもなぜかメールアドレスは持ってた。

オガトレ:当時は、剣道部だったっけ?

阿部:うん。本当は部活が強かったフェンシング部に入りたかったんだけどね。小・中学校の時にお世話になってた剣道の先生に「俺、実は高校からフェ…」って言いかけた瞬間に「あ、そういえば、お前の高校の剣道部顧問に連絡しといたから、春休みから稽古、参加していいぞ」って言われて。

オガトレ:それでだったのか(笑)。ずっと剣道はやってたんだね。

阿部:うん。剣道で今思い出したけど、小学校の時に、市内の体育館で剣道の合同稽古があって、そこに向かうために父親と母親と3人で歩いてたのね。そうしたら、近くにあったスケボー場から「ガガガ、グシャン」ってものすごい音が聞こえてきてさ。

それで近寄っていったら、倒れている人がいて、鍼灸師だった父親がすぐに処置したの。怪我した人から「ありがとうございます」ってすごい感謝されてて。「あぁ父親の仕事いいな」って思うようになったんだよね。それが俺の夢になった。だから、小学校の文集に「鍼灸師になりたい」って書いてるの。

オガトレ:えー!すごい。お父さんに影響を受けたんだね。

阿部:そうだね。そこから放送作家になりたいとか、料理人になりたいとか、夢はいろいろできたんだけど結局「放送作家やりつつ、ダウンタウンの専属治療家にもなりたい」みたいな。近くにはいつも治療家への憧れがあったね。だから高校を卒業してすぐに名古屋に修行しに行ったよ。

オガトレ:名古屋なんだ。

阿部:父親のルーツが名古屋にあって。あとは仙台とか東京にいくと、気仙沼の友達を探して、飲みに行っちゃいそうじゃん(笑)。

オガトレ:うんうん。分かる。

■月給4千円の修行生活

阿部:修行時代の7年半は治療院に住み込みでお世話になってたんだけど、そこの治療院が木曜定休なのね。俺、専門学校も通ってたから、1週間の中で木曜の夕方4時からしか休みがなくて。しかも月給4千円だった(笑)。

オガトレ:え、日給じゃなくて月給!?それ生活費は大丈夫?

阿部:昔の芸人みたいに、先輩におごってもらうみたいな感じだったからなんとか。部屋も4畳半で折り畳みベッド広げたら、スペースがなくなっちゃうくらい狭いし、隣の部屋から爪切る音が聞こえてきちゃうくらい壁が薄い。

オガトレ:まじか。日中は学校で勉強して、夜は仕事でしょ。土日もフルで仕事して4千円はきついね。

阿部:高校時代は親からお小遣いで月1万円いただいてたんだけど、携帯代とか払ってたから結局3千円くらいしか残らなくて。だから名古屋時代は「うわ、4千円あるじゃん」ってなった。

オガトレ:高校時代よりはちょっと増えたね(笑)。学生は何年間?

阿部:はり・きゅう指圧学科、柔道整復学科の両方を学んで6年間。だから資格は、はり、きゅう、マッサージ、柔道整復師だね。国家試験2回受ければ4つ資格が取れるのはラッキーだけど。

オガトレ:その後は? 

阿部:気仙沼にいたよ。ずっと父親のサポートをしていて、正直もやもやする時期もあったし、 劣等感みたいなのもあって。患者さんから常に比べられてる感じ。父親が風邪引いて、俺しか担当がいない時に患者さんからキャンセルが続出しちゃったりね。

オガトレ:それはつらい。親と一緒に働くと逆に大変だったりするよね。 

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■健康づくりで気仙沼に貢献

阿部:でも、父親の立ち振る舞いは勉強になるし、今でも目標にしてる。同じように施術しても敵わない気がして、いろんな療法技術を学べるDVDを買い込んだり、セミナー行ったりして勉強したけどね。

オガトレ:すごいな…。

阿部:全然。実は俺の方が竜之介くんから影響を受けてて、竜之介くんがイベントで頑張る姿を見てから、奮い立たされたんだよね。竜之介くんはコンセプトとかペルソナのつくり方が半端ない。「俺も頑張らなきゃ」って思わせられた。

オガトレ:照れるな。

阿部:なんで俺は頑張りたいんだろうって考えた時に、“人に自分自身の魅力を最大限発揮してほしい”って思いがあるからなんだよね。不調でつらそうな顔をしてきたお客さんが、治療で改善されて笑顔で帰っていくのを見ると、うれしくなる。気仙沼のために頑張る人を、健康づくりで応援できたら、間接的に気仙沼を応援できてる気がする。

オガトレ:本当にそうね。

阿部:だから去年から、子育て世代に向けて、ワークショップを開いたり。今年は対象を広げながら頑張っていきたいな。

オガトレ:いいね。僕にきっかけがあるって言われたら、なんか恥ずかしい。

阿部:昔、竜之介くんがブログ書いてたのも知ってるよ。「上腕靭帯が癒着すると可動が…」とかめっちゃ丁寧に書いてた気がする。

オガトレ:専門学生3年目とかの時だよね、やめてくれ〜(笑)。でも、序盤から発信するのは好きだったかも。1人でも多くの人に喜んでほしいとか、認めてほしいとか、「すごいな」って思ってくれてるのをよく想像してた(笑)。

体質改善が病気を治す近道?

オガトレ:独立してからはリピーターさんは増えてきた?

阿部:増えてきた。2020年 11月に分院・駅前潮見治療院をオープンさせて1年3カ月になるんだけど、自信は少しずつついてきたかな。

10年くらい前から患者さんに実際に治療させてもらうようになったけど、中々思うように良くならない患者さんもたくさんいて、その度にセミナーに行ったりして、猛勉強してた。

オガトレ僕も経験あるから、すごい分かる。お客さんは「何でもこの人は治せる」って思って来てくださるんだけど、最初は思うようにできなくて、悔しいし、恥ずかしかった。 その経験をするたびに「もっと勉強しよう」って。 

阿部:そうだよね。それで俺の場合は、勉強するうちに、 症状に対する治療も大事だけど、それだけじゃ良くならない人もいることに気が付いたの。普段の姿勢とか生活習慣も含めて、一緒に頑張りましょうね!っていう同意を得た上で症状を見ていくことが大事。

だから今、心がけていることの一つは、インフォームド・コンセント(患者さんの容態を十分に観察し、治療方針や薬について話し合うこと)をすること。初めて施術する前にインフォームド・コンセントや問診をしっかりするから、初回では話している時間が治療時間より長くなることもあるよ。

阿部さん

オガトレ:それ、ユーチューブでも同じようなことある。肩こり解消の動画を出したとして、効果が出る人って100人見てくれた中で3、40人くらいだと思ってる。

動画を見たことで、症状によっては改善する人もいれば、逆に悪くなっちゃう人もいるかもしれない。それを危惧しながら、動画をつくっているね。

阿部:過激な動画があふれているからこそ、信頼できる動画をつくる竜之介くんはすごい。

オガトレ:自分が真っ当だと思う発信しても、真っ当に受け取ってくれない人ってやっぱり一定数いるんだけどね。今いる視聴者さんは一生懸命な人が多くて、物事を冷静に判断できる人が多いから、僕の動画や商品に価値を感じてくれているんだと思う。

■オガトレは「名医」

オガトレ:でも本当に全力で「よりよくしたい」という治療家としての軸をぶらしていないのはすごいね。

阿部:中国の古い医学書に「上医は国を治し、中医は民を治し、下医は病を治す」っていう言葉がある。今の言葉で言うと「本物の医者は病気にさせない。一流の医者は病気になりかかっている人を治す。

普通の医者は病気になっている人を治す」って意味なんだけど、予防を広めている人が名医だから、オガトレはすごい。そういう人が気仙沼にいてくれてよかったなって。

オガトレ:照れるな〜。頑張ろ。こうやって対談して、鼓舞し合えてるのはうれしい。

阿部:そうだね。一緒に頑張ろう。 

■自身の夢や気仙沼のために挑戦したいこと

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阿部:自分の人生を謳歌するためには、ベースとして” 健康 “でいることが大切。気仙沼市内で活躍 する皆さんの健康を、治療家としても一人の人間としても支えていけたらいいですね。そして家族や友人をはじめ、ご縁のある人を幸せにできるように。 

オガトレ:僕はこだわりの気仙沼産の商品を作ったりしてるけど、もっと直接「ありがとう」って言ってもらえる機会をこれからも作っていきたいと思います。

(ご自愛便特典「Giジャーナル2月号」より抜粋)


阿部さんが院長をつとめる、駅前潮見治療院公式サイトはこちら

〒988-0077 宮城県気仙沼市古町一丁目5-18

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