Story|「オガトレ」×「(株)ミヤカン代表 福島さん」対談
年の初めを飾る今回のゲストは、気仙沼や三陸産の魚を使った缶詰の製造業者(株)ミヤカンの福島庸夫代表。福島さんは、2017年に気仙沼工場に赴任されました。
ミヤカンさんは、Gi福袋、ハガキで応募!オガマークキャンペーンの商品としてお送りした缶詰「ピリ辛ツナ」などを製造しています。 気仙沼市内の鹿折地区に拠点を構えます。
以前ミヤカンさんからオガトレ宛てに、SNSを通じて、缶詰の詰め合わせを贈っていただいた経緯がありました。缶詰を使ったレシピ、 親族とミヤカンとの衝撃的なつながりなど、さまざまなテーマで盛り上がりました。
対談のきっかけ
福島さん:「ミヤカンのブランドを広めていきたい」という思いの中で、職員たちとアイデアを出し合っていたんですよ。そこで地元で影響力のある方々に缶詰を贈らせていただくことで、何かのきっかけにならないだろうかと思いまして。
オガトレ:それで、僕のところに缶詰を贈ってくださったんですね。
福島さん:そうです。その後に、Gi福袋に同梱する缶詰の注文や、この対談企画に関するご連絡をくださって、本当にありがたいなと。これはもう喜んで!という感じでした。
オガトレ:いえいえ、こちらこそありがとうございます。気仙沼の産品を詰め込んでいるものには、魚に関するものは必ず入れたいなと思っていて。そこで、やっぱり、こだわりのミヤカンさんの缶詰がいいなと!
福島さん:ちょっと言い過ぎじゃないですか?
一同:笑
オガトレ:僕らも気仙沼を推したい思いで活動しているので、今日対談できるのはとてもうれしいです。
工場直伝!おすすめの缶詰レシピは「サバ餃子」
オガトレ:そう、今回Gi福袋(年1度)に、サバの水煮を入れたんです。おすすめの食べ方ってありますか?
従業員:私たちの缶詰は、生臭さがないのが強みなので、薬味、醤油だけを垂らすシンプルな食べ方が一番おすすめです。個人的なおすすめは、サバ餃子。大葉や薬味を刻んで入れると美味しいです。普通の餃子よりもおいしいと言われることもありますよ。
福島さん:缶詰レシピはもっとたくさんあります。最近は営業の方から「サバーグ」っていって、サバのハンバーグが提案されました。
オガトレ:サバーグ!初めて聞きました。面白いですね。
福島さん:お客さまからの評判が高かったみたいです。子どもに魚を食べさせたいんだけど、そのままだと食べてもらえないって ことがたくさんある。なので、お肉をサバにすることで魚が食べやすくなるんです。
オガトレ:それは絶対に美味しい。今度試してみます。
お裾分けのお返しはミヤカンの缶詰?
オガトレ:ミヤカンさんの商品に「ピリ辛ツナ」ってあるじゃないですか。あれ、だいぶ昔からわりと常に実家にありまして。常にストックされています。贈り物にも使われているんですよね。
従業員:気仙沼の人って、缶詰をお使い物にする文化がありますよね。
福島さん:普通は、缶詰を買うにしても、スーパーで1、2缶とかだと思うんですけど、気仙沼の人は24缶箱入りで買って行かれるんですよ。いつでも使える常備用としていると思います。
従業員:近所から野菜や魚のお裾分けをしてもらった時に、お返しに家にある缶詰を渡したりします。なので、ストックしておかないと(笑)。
オガトレ:ミヤカンの商品は地元の方が買われることが多いですか?
福島さん:はい。ミヤカンの缶詰は、広範囲で販売しているわけではないんですよ。東北エリアの生協さんやスーパーなどを経由して販売しているのがメインで、あとは地元。気仙沼で水揚げされた魚を使うなど原料の鮮度や中身にこだわる分、ほんの少し値段が高めなんですけど、地域に密着した販売をすることで、間近にお客さんの声を聞きながら商品づくり、関係づくりができています。
オガトレ:関東だとどこで買えますか?
従業員:秋葉原の「日本百貨店」や池袋の「宮城ふるさとプラザ」で取り扱いはありますね。量販店などのメジャーなところでは正直、買えないんです。でも、ミヤカンはローカルな位置付けでいいと思っていて。気仙沼の人たちが「ミヤカンのツナ缶しか食べない」みたいになってほしいです。地元に密着したブランドでありたいです。
ダイエットに最適なサバ缶
オガトレ:1日に何個くらい生産しているんですか?
福島さん:多い時で5〜6万個くらい。青物缶、ツナ缶など品種を切り替えながら年間260日くらい稼働していますね。
オガトレ:数に圧倒されます(笑)。
福島さん:あっという間にできますよ。
オガトレ:そういえば、ふるさと納税でミヤカンさんが多く選ばれているっていう話を小耳に挟みました。
福島さん:約3年前のサバ缶ブームの時に、突出しましたね。血液をサラサラにしたり、脳を活性化させたりする不飽和脂肪酸が多く含まれていることで、ダイエットに良いと注目を集めました。低カロリー、高タンパクで、1日一缶食べなさいって。みなさん、スーパーの棚からごっそり買っていかれるような時期もありました。
オガトレ:すごい。これからまた違ったブームが来たら面白いですよね。
オガトレのいとこが…衝撃的な事実
オガトレ:ラジオでも結構気仙沼の話をしているので、今日の対談の話もしようと思います。
福島さん:地元のラジオ?
オガトレ:いえ、「Voicy(ボイシー)」というアプリでして、全国7000人以上の方に聞いていただいています。気仙沼に来たい!っておっしゃっていただける人も多くいらっしゃいますし、実際に来てくれた人もいます。
福島さん:それはすごい。
オガトレ:「おすすめの気仙沼おすすめルートを教えてください」って聞かれた時は、こう答えてます。まずは地元のコーヒーショップ、お寿司、そして、私の叔父さんがやってる「居酒屋おがた」へぜひ、と(笑)。
福島さん:え、「居酒屋おがた」のかなさん、ここにいるんだよ。
オガトレ:え!!!僕のいとこです(笑)。わ〜ここにいたんですね。頑張ってますか?
福島さん:本当に頑張ってる。
オガトレ:ちょっと、お兄ちゃんの気持ちになりました。しみじみしちゃった。気仙沼は狭いですね。
福島さん:そのような横の結びつきが強いのも、気仙沼の魅力のひとつだと感じますね。
今年の抱負
福島さん:他業種とのコラボなど、もっと地域に密着した活動を突き進めてやっていきたいなと思っています。キーワードは、超地域密です。寅年ですし、新しいことにも“トラ”イしていきたい。
オガトレ:気仙沼の小・中学生ともっと関わりを持ちたいと思います。田舎に住む子どもたちが怪我なくスポーツを楽しんでほしい思いがあって、それをきっかけにYouTubeを始めました。子どもたちに、気仙沼という地元で活躍する僕の背中を見せていきたいです。
■ミヤカンオンラインショップはこちら
■ミヤカンTwitterはこちら
(取材日2022年1月)
※ご自愛便(2022年1月号)に同梱の「Giジャーナル」より記事を転載しています