ストレッチ専用コーヒー(Gi Coffee)製品開発の経緯とウラ話

ストレッチ専用コーヒー(Gi Coffee)製品開発の経緯とウラ話

Giのふるさとである「宮城県気仙沼市」に拠点を構え、県内でコーヒー店を数店舗運営する(株)オノデラコーポレーションの小野寺さんと、焙煎士の齋藤さんに「Gi Coffee」開発に至った経緯などを伺いました(2021年6月取材)。

GiCoffee取材風景

  • 小野寺さん(左)、焙煎士の斎藤さん(右)※以下敬称略

ストレッチ専用コーヒー開発のきっかけ

小野寺:気仙沼に有名な動画クリエイター(YouTuber)がいると従業員から聞いて、オガトレさんを知りました。実際に弊社内でもオガトレを実践している人も多くて。しかも、そのオガトレが弊社の商品を紹介してくれていることも知って。

私はTwitterをやっているのですが、オガトレの視聴者さんからもぜひコラボをとの要望が来てまして。やれることがあるなら、やりましょうと。

オガトレ:カフェインやポリフェノールの含有量など、コーヒーとストレッチの親和性が高いことは感じていて、会社として開発を検討していました。

Twitterで直接DM(ダイレクトメッセージ)をいただいて、一度お会いしましょう!となりましたね。そこからストレッチ専用コーヒーの開発がはじまったんですよね。

ストレッチ専用コーヒー

ゼロからの開発で苦労した部分

齋藤(焙煎士):オガトレさんから大体の構想は伺いまして、その後「ストレッチとコーヒーとの関連性」について議論を重ねて、そこから味のシェイプアップをしていきました。関わりの深そうな豆の成分を抽出していきました。

コーヒーの豆ごとに、例えばカフェインなど、成分の含有量が違ってくるんですよね。そして、それらの豆を味を見ながら組み合わせていき、いいとこ取りをするのが難しいポイントです。

成分を考えていくと、同じ豆を使用しても、焙煎によって含有量が変わってきたりします。通常は浅め同士、深め同士に混ぜることを行います。

しかし、GiCoffeeストレッチブレンドは、浅めと深めを、別々の度合いで焙煎した豆を配合し、ブレンドしているので、正直作るのが大変なんです(笑)

小野寺:焙煎すると出てくるよくない香りって、どんな豆でもあるんですよね。このよくない香りを無くして、美味しいコーヒーにするため、別々に焙煎した違う豆同士をブレンドしているので、とても手間がかかっています。

通常ここまで極端な豆同士を混ぜるようなことはしません。味わいのバランスをとるのが難しいからです。

齋藤(焙煎士):10種類以上、比率をかえて試作をしました。最終的には、オガトレさんと何度も試飲をして決めましたね。ワインのように、テイスティングする手法もありますが、実際のお客様の感じ方を大事にしているので、実際に飲んで検討を重ねましたね。

オガトレ:結構飲みましたね。おしっこが止まらなかった(笑)

Giコーヒー

なぜデカフェ(カフェインレスコーヒー)だったのか

小野寺:はじまりは、オガトレさんから「どうしてもデカフェを作りたい」と要望いただいたのがきっかけで。今まで自社でも納得のデカフェを用意できていなかったのもあって、最初は断ろうと思いましたが、オガトレさんきっての願いということで、「よしやるぞ!」と。

そこから、ゼロベースでの情報収集を重ねました。

豆自体のカフェインを抜く作業があるので、一般的なカフェインレスコーヒーは、通常のコーヒーとかけ離れたものになりがちです。

一言で言えば、味が変わって、コーヒーではないものに近いイメージ。

しかし、カフェインが取れない体質の人は、コーヒーを飲みたいときに、ちゃんとしたコーヒーがのみたいわけですよね。

世界から様々な豆のサンプルを大量にとって飲んでいったところ、「これはすごい...!」というものを見つけました。

浅入りにすると、通常は特有のイヤな匂いが際立つけど、GiCoffeeのデカフェ豆は、普通においしいんです。

齋藤:はじめて飲んだ時は、衝撃でしたね。99%以上カフェインがカットされていますし、コーヒーの技術も日進月歩だなと。

オガトレ:デカフェが完成したときは、「今すぐ来てくれ!」と早朝に連絡がありました。すぐ車を走らせて、現地で飲んでみたら、デカフェなのかカフェイン入なのか、全然区別がつきませんでした。

小野寺:カップを並べたら、どちらがどちらか、わからなくすることがができるものだよね。笑

オガトレ:開発にあたり、全国のデカフェを、多種取り寄せて実際に飲みましたけども、桁違いの味でしたね。

小野寺:デカフェの豆の詳細については、あまり細かいことは言わないでおきたいです。大手に知られてしまうと、価格がぐんと上がってしまうので…(笑)。

もちろん、今回美味しかったけど、次の豆の仕入れ時においしいかどうかは、工場と折衝しつつ、確認しながら進めないといけないんですよ。

その調整を行いながら、今後も美味しいGiコーヒーの味をお届けしていきたいですね。

Giコーヒー

焙煎の違い(デカフェ豆と普通の豆)

齋藤:焙煎の難しさはやはりあります。カフェインレスの豆は、一度カフェイン成分を抜く処理している分、豆がもろいんです。普通の豆と、製法が全然違います。調整が繊細。

オガトレ:腕が試されますね。

齋藤:そうですね。例えば焙煎一つとっても、嫌な部分、ここは強調したくない香り、これを焙煎によって調整します。

デカフェ豆は、通常の豆と違うので、火の入れ方を急にするのか、やんわり火入れするのかが違う。手探りで、何度も焼き加減を調整しながら焙煎しています。常によりよいものへ進化させることを意識していますね。

小野寺:この積み重ねにより、コーヒーがより高次元の、クリアな味へと洗練されていくんです。全国のオガトレファンの皆さん、SNSで拝見していますが、コーヒーをよくわかっていらっしゃるなあと思いますね。

Giコーヒーデカフェ豆

これから

小野寺:コーヒーは、海外で作られたものを、加工して、気仙沼で焙煎して提供するものです。これからも「地域とグローバルをつなぐような存在」でありたいと思っています。

また、次世代を担う気仙沼の子どもたちが「気仙沼で生まれた」ことをラッキーだと思える環境にしていきたいですね。

例えば、オリンピックの金メダリストは東京から出るのではありません。

私が学生時代を過ごしたシアトルでも「シアトル出身です」というと、周りは「いいね!」って思います。地元住民も、その名前を誇りに思っています。

それは、スタバや、マイクロソフトの本社がシアトルにあることなど、色々な要素が結びついているのだと思います。

私やオガトレさんが拠点を構えるまち「気仙沼市」も、文化としてそんな誇りを持てるまちになるといいなと思います。

「地域のため」を考えて、地域の人たちと一緒に豊かな生活を送る、そんな未来を目指していきます。

地域の皆さんに誇りにもってもらえるような事業を、これからもつくれるように、オガトレさん、一緒に頑張っていきましょうね。

Giコーヒーの取材

 

※(株)オノデラコーポレーション:2005年に宮城県気仙沼市内で創業。宮城県内に7店舗、岩手県内に1店を構える人気コーヒーショップを運営する。

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